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【2024/05/18 16:08 】
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「男たち」

 

私を傷つけた男がいます

そうでなかった男もいるし

今でも私のことを好きな男もいます

 

私を好きでいてくれる男がいるかと思うと

私を憎んでいる男もいます

私をビリビリに引き裂いた男がいたせいで

私はまだ 私の切れ端を探しつづけています

 

私の心を丸ごと平らげた男がいましたが

私がもうおなかいっぱいでいらなくなってしまった男もいました

 

実を言うと 最後に私を振り回した男に私はまだ振り回されています

 

一生忘れたくない出会いもあれば

別れの日を待たずにはいられなかったこともあって

 

あなたにゴメンって思ったことが何千回もあった

けど あなたの面影を見つけずにすんでホッとしたことが それより千回多くあった

 

あなたの面影を探してしまうのが 私の一番の問題で

割れた鏡の破片から離れて

あなたは遠くにいってしまった

 

飲み屋で会ったおばさんたちは

「まずは忘れることを覚えなさい」というけど

二人のために 私はそれができるだろうか?

わからない だって私は・・・


 
Andres Calamaro'Las Chicas' の歌詞を意訳してみた結果がこれ。

なんか、失恋したOLmixi日記か、はたまた発言小町か?てかんじになってしまいました()

 

Calamaroの数ある大好きな歌を、もっと深く解釈してみようという狙いで、前からやってみたかったのです。

 

Las Chicas'は直訳すると'The Girls’で、もちろん男の目線から今まで付き合ってきた女性たち(そして今想っている特定の女性)について歌っているわけですが、上記の訳詞は「女がこれまでの男について語っている」歌に変わっています。女性の私が自分の言葉で訳し、自分の気持ちに置き換えてこの歌詞について考えてみるには、語り手が女・語られている対象が男のほうがいいかなと思いまして。

「飲み屋のおばさん」のくだりも、元の歌詞の直訳は「バーの年寄り(じいさん)たち」になります。

 

はっきりいってすごく不自然な歌詞になっていると思います。

スペイン語と日本語の表現のギャップを非常に痛感する詞です。

 

例えば「男」「男たち」って表現、若い女子が使う言葉にしては乱暴だと思いますが、

かといって「男性」とすると口語的でないし、「人」としてしまうと女が男のことを歌っているということが伝わらない。

 

原文は女性形を代名詞を使っているので、こんなに「女」に当たる言葉を連呼しているわけではないですし。

複数形もいちいち「~たち」とすると不自然だけど、意味を区別するためにやむをえずつけた箇所も多数。

男性形・女性形、単数形・複数形がある言語はこういうとき便利だよなあ、、

 

Andres Calamaro 'Las Chicas'

http://jp.youtube.com/watch?v=eRCK3Co4p9U&feature=related

 

 

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【2008/11/19 18:57 】
CATEGORY [ 未選択 ] COMMENT [ 2 ] 
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コメント
どうも、あずまです。原文は読めないですが、なんとなくクドイ感じが出ていて、生々しくていいですね。こういう自由な訳は楽しいです。付き合った男や女を数えあげるって、かっこ悪くていいですよ。
【2008/11/21 05:31】
WEBLINK [ ] NAME [ あずま #9b2bba3a16 ] EDIT [ ]
早速見てくれてありがとう~

字面的にフランス語と似てるから、適当にごまかしているところがばれてるんじゃないかとヒヤヒヤしてます(笑)

翻訳は楽しいよね。
あずまくんみたいに文学的な翻訳ができるようになりたいんだけど、元ネタが元ネタなだけに、こんなゆるいかんじでもいいかな、と。
【2008/11/25 13:47】
WEBLINK [ ] NAME [ キウイ #5287cda81b ] EDIT [ ]
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